2023年10月14日のブックマーク (3件)

  • 「野呂松人形」〜芥川入門はこれを読め!〜:芥川龍之介 [感想][あらすじ][解説]

    はじめに今回は芥川龍之介の「野呂松人形」について私🍏なりに、あらすじ、感想、そして解説をしていきたいと思います。 短い作品ではありますが、芥川の芸術観と芸術家としての熱い思いが描かれています そしてなにより芥川の人間性が色濃く出ている作品だと思いますので、芥川を初めて読む人にもオススメです あらすじある日、芥川は友人の知人から野呂松人形人形劇に招待される。 野呂松人形への知識も、興味もない芥川だが断る理由もないので参加する。 会場つくと衰退の一途をたどっている旧式の人形劇を眺めながら芥川は時代と場所に制限を受けない美は存在するのかと考える 芥川の芸術観 芥川は会場で興味のない旧式の人形劇を眺めながら、フランスの作家アナトオルの一節を思い出します 「時代と場所との制限を離れた美は、どこにもない。自分が、ある芸術の作品を悦ぶのは、その作品の生活に対する関係を、自分が発見した時に限るのである

    「野呂松人形」〜芥川入門はこれを読め!〜:芥川龍之介 [感想][あらすじ][解説]
    ripoac
    ripoac 2023/10/14
  • ゲーム研究を極める30冊〈1〉/吉田寛|東京大学出版会

    (1)日語で読める遊び・ゲーム論の古典(5冊)「ゲーム研究(Game Studies)」は21世紀に誕生した新しい学問分野だが、遊びやゲームについての研究は古くから哲学や心理学、人類学、教育学といった分野でなされてきた。ここに紹介するのは、欧米で刊行されてきた遊び・ゲーム論の古典のうち、現在われわれが日語で読めるものである。翻訳者に感謝しなくてはならない。 (1-1)ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス:文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み』(1938年、里見元一郎訳、講談社学術文庫、2018年) 原著はオランダ語で1938年に刊行された。「文化のもつ遊びの要素についてのある定義づけの試み」という長い副題をもつ。いわずと知れた遊び・ゲーム論の古典中の古典であり、「生物学的適合性」に資するものとして遊び・ゲーム(オランダ語で「spel」)を「合理的に説明」しようとしてきた、そ

    ゲーム研究を極める30冊〈1〉/吉田寛|東京大学出版会
  • ゲーム研究を極める30冊〈2〉/吉田寛|東京大学出版会

    (2)日ゲーム研究・前史(1980~1990年代)(7冊)日では1980年代から、テーブルトークRPGのムーブメントを担った安田均や多摩豊が優れたゲーム論を書いていた。また、1990年代には学者や評論家によるゲーム論やゲーム産業論、ゲームクリエイターによるゲーム論が登場する。それらは「ゲーム研究」というディシプリンを意識して書かれたものではなく、なかには「研究」とは呼べないようなものもあるが、ゲームについての深い思索や鋭い洞察を含むものとして、今なお読むに値する。 (2-1)安田均『SFファンタジィゲームの世界』(青心社、1986年) デジタルゲームを(その一部として)扱った日語の単独の出版物は、これが最初かもしれない。海外SFの翻訳家・批評家として出発した安田均は、書出版の翌年にグループSNEを立ち上げ、テーブルトークRPGを日に紹介する役割を一身に担った。書でいう「SF

    ゲーム研究を極める30冊〈2〉/吉田寛|東京大学出版会