【サンパウロ=平山亜理】南米チリ北部コピアポ近郊のサンホセ鉱山で今月5日に落盤事故があり、ピニェラ大統領は22日、地下に閉じこめられ生存が絶望視されていた33人の労働者全員が、事故から17日たった現在も生きている、と明らかにした。 AP通信や地元のメディアによると、救助隊がドリルで穴を掘り地下700メートルに探査機を下ろして引き上げたところ、「33人は避難所で無事」とのメッセージが書かれた紙が付いていた。労働者の1人が妻に向けて「愛している」と記した手紙もあった。 手紙には、避難所の天井から漏れていた水を飲んでいたと説明があった。遠隔操作のテレビカメラが地下に下ろされ、労働者たちの元気な姿の映像も映し出された。 ピニェラ氏は地元メディアにこのメッセージを読み上げ、「チリ全土が喜んでいる」と語り、「カメラに映っていた労働者たちは手を振っていて、彼らの目は喜びに満ちていた」などと話した。