焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」で食事をした4人が死亡した集団食中毒は、原因とみられるユッケを扱う大手焼き肉チェーンなどに波紋を広げている。 各社とも、厳格な衛生管理の下で生肉を提供してきたことを強調するが、人気メニューだけに販売を休止した場合の影響も大きく、対応を巡って頭を悩ませている。 全国で約630店舗を展開する焼き肉チェーン大手「牛角」は、5日から「国産牛ユッケ」と「石焼きユッケビビンバ」の販売を休止した。運営する「レインズインターナショナル」(本社・東京都港区)の広報担当者は「安全なものを提供しているので本来なら継続したいが、お客様の不安などに最大限配慮せざるを得ない」と話す。 同社によると、国産牛を加工場で加熱処理した上で細菌検査を実施し、安全が確認されたものだけを出荷しているという。しかし今回の問題以降、店頭などで「ここの店では大丈夫か」などと問い合わせる客も多く、再開の見通