出直し大阪市長選は23日、投開票され、地域政党「大阪維新の会」公認で前職の橋下徹氏(44)=日本維新の会推薦=の当選が確実になった。新顔3人を退けた。橋下氏の任期は自らの残り任期である2015年12月まで。 今回の選挙で橋下氏は、大阪市を特別区に再編する「大阪都構想」の議論を進めるかどうかを争点に掲げ、夏までに都構想の設計図を作ると訴えた。一方、都構想に反対する自民、民主、共産の各党は候補者の擁立を見送った。 そのため論戦は盛り上がらず、投票率は低迷。大阪府知事選とのダブル選になった前回の11年(60・92%)を大幅に下回ることは確実で、過去最低だった1995年(28・45%)にも届かない見込みだ。 橋下氏は都構想の制度設計をする法定協議会から都構想に反対する政党のメンバーを差し替えることを公約したが、維新は市議会、大阪府議会の両方で過半数に届かず、実現できる見通しは立っていない。