JR西日本は16日、大阪府東部を走る「おおさか東線」を全線開業する。新大阪駅と奈良方面を結ぶ直通列車の運行で、訪日旅行のリピーターの間で人気が高まる奈良観光のさらなる活性化が期待される。JR西は南都銀行との連携や地元の老舗ホテルの子会社化などを通じて奈良の魅力向上を図り、旅客需要を掘り起こす。【関連記事】新大阪がハブ、企業集積厚く リニア視野に街づくり▼おおさか東線 新大阪―久宝寺(大阪府八尾市)間の20.3キロメートルを結ぶ新線。JR西日本や大阪府、大阪市などが出資する第三セクターの大阪外環状鉄道(大阪市)が事業主体となり、単線の城東貨物線を複線化した。 南側の放出―久宝寺間は2008年に先行開業した。16日に北側の新大阪―放出間でも運行が始まり、全線開業となる。全線開業後に1日10万人前後の利用を見込む。