魚などの水産物を、海ではなく陸上の施設で育てる「陸上養殖」。養殖の技術や設備の性能が高まってきたことなどもあって、従来の養殖にはない付加価値を提供する動きが広がっています。 街なかで「取れたてのサバ」を 駅徒歩1分のビルに向かうと… サバの陸上養殖の研究が行われていた 大阪・豊中市の商店街。駅から1分ほどのビルの中で行われているのは、サバの陸上養殖の研究です。 サバの卸売会社などの経営者が営む会社「フィッシュ・バイオテック」が、この施設を手がけています。 水槽で泳ぐ約80匹のサバ この陸上養殖施設が提案している「新たな価値」は、「取れたてのサバがどこでも手に入る」ことです。鮮度が落ちやすいサバの刺身も、大都市圏の近くで養殖すればより多くの人に提供できると考えています。