東山彰良さんの『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』という本を読んだ。タイトル長い、しかし中身は軽妙。表紙も爽やか。 東山彰良さんの作品はまだ『ブラックライダー』と『罪の終わり』しか読んでいないので(どちらも終末世界を舞台にしたハードボイルドで重く、深い)余りのイメージの違いにええええ、と手に取ってしまった。 中身は表紙以上に軽やかなコメディで、明るく楽しく面白い。 こういうのも書けるのか東山彰良!引き出しが多すぎてびっくりする。 この本は有象くんと無象くん、という大学生を主人公にした短編集である。 二人はいかにも有象無象らしく、見事にモテない。 結構イイ奴らなのに、悲しいほどラブに縁がない。 それなのに(それ故に?)常時女の子のことを考えていて、すべったり転んだり所持金を失ったりする。 そんな二人と問題だらけの友人たちが、女の子のことを考え続けた春から冬までの物語が軽妙に
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