『イカの哲学』続き(2回目) 著者中沢さんは、波多野さんはイカを見つめているうちに(無意識ながら)自分の カミカゼ特攻隊員としての体験はイカの生存そっくりだと考えていたのでは、 そして波多野さんが『イカの哲学』で述べたのは、薄っぺらなヒューマニズム ではなく生命の深みから問われた平和ではないかと言う。 (グーグル画像より) 波多野さんは死を前にして、死ぬことはお国や家族のためとはいえ、 自分の遺伝子を残せない(つまり子を残せない、生命を続けられない)という 生きものとしての本能的な欲望を絶たなければならないことに気づき、 生と死の狭間で苦悶した。 その苦悶を受け、中沢さんはバタイユというフランスの哲学者の生命論を引いて 生きること自体の前提でもある「平和」というものを、「戦争」との対比で 深く考える。 ---------- 【引用】 「〈バタイユの生命論〉 ・生物には自分を非連続的(独立し
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