タグ

ブックマーク / d.hatena.ne.jp (1,862)

  • 素晴らしき哉、アクティヴレイド! - subculic

    今年の夏アニメで視聴して最も楽しかったのは『アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd』だ。近未来、「ウィルウェア」犯罪に対抗するため組織された特殊部隊「機動強襲室第八係」通称「ダイハチ」の活躍を描いた物語であり、作はその第2期。 セカンドシーズンになって面白さが加速した。そう言っていいはずだ。あるいは「作品のお約束が浸透し、楽しみ方の幅が広がった」と書いた方がわかりやすいかもしれない。稲城都知事やバードの陰謀を追うというストーリーの幹は用意されているし、伏線も張ってあるが、基的にどこから観てもいい気楽な(計算された「気楽さ」だ)一話完結のスタイル。 軽妙な作劇が心地良く、サービスも欠かさない。好例は評判の高い第7話「絶対ピーピング宣言」。 3Dプリンターを使って等身大フィギュアを製作する違法業者が小型ドローンで女性陣の眩しい肢体を盗撮……という体でその映像を提供してくれる、変則的

    素晴らしき哉、アクティヴレイド! - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/10/06
  • 折り目正しいラブコメの流儀「この美術部には問題がある!」 - subculic

    殊勲の活躍、と言っていいはずだ。『この美術部には問題がある!』の及川啓監督は全12話中、絵コンテを10(第10話のみ共同)、演出を2、自ら担当した。工程が細分化され、絵コンテ「清書」の役職すら見かける昨今の深夜アニメでこの仕事量は異例だろう。ショートアニメではなく、30分枠のTVシリーズで達成したことにも驚かされる。 その恩恵を最大限授かったのが、主人公とメインヒロインを兼ねる宇佐美みずきだ。作は一にも二にもみずきの乙女な可愛さを描き出すことに心血が注がれている。みずきはとにかく「赤面」する、少女漫画的なキャラクター(腕っぷしは強いが)。照れたり、ときめいたり、リアクションに忙しい。そして片思いの相手であり、同じ美術部の内巻すばるの鈍感さにいつも空回りしてしまう。そんな愛らしい様子に「ラブコメ」を感受する。ラブコメは距離が縮まったように見えても、関係値がいずれスタートに戻るという“流

    折り目正しいラブコメの流儀「この美術部には問題がある!」 - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/09/23
  • 新海誠作品の「食」と野菜 - subculic

    新海誠作品は野菜の切り方がいい。たとえば、『言の葉の庭』のトマトとゴーヤを手際よく切って盛り付けていくシーン。タンタンタン、とリズミカルに切っていくのが新海流。 ここで作っているのは冷やし中華。思春期の“苦み”を描く作家らしく、盛り付けの野菜も苦みで選ぶのか、と当時は穿った見方をしてしまったのだけど、真相は奥さんの作るものを参考にしたようで。「新海さんちの冷やし中華」だったのだ。 ところで、新海アニメの「」はちょっと変わった特徴を持っている。卓に「不在」が並ぶのだ。父親か母親、もしくは両方いない状態で事をすることが多く、一家団欒に不在が何気なく横たわっている(近作はそれが当たり前になってきている気もする)。最新作『君の名は。』でもそうだし、『言の葉の庭』や『星を追う子ども』を振り返っても同じ。卓の風景にも新海の代名詞である「喪失感」が入り込んでいるわけだ。例外はショートフィルム・N

    新海誠作品の「食」と野菜 - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/09/16
  • 「映画ハイ☆スピード!」スタッフコメンタリー小話 - subculic

    ritoma3
    ritoma3 2016/08/05
  • ナナミの雑記部屋

    ritoma3
    ritoma3 2016/06/20
  • 宮崎駿を語る、スカートとハンカチ - subculic

    スタジオジブリ発行の小冊子「熱風」。今月号(2016年6月号)のある連載で「これは!」と思うエピソードが披露されていた。 ある連載とは、奥田誠治プロデューサーの「もうひとつのジブリ史」。現在は『千と千尋の神隠し』と奥田プロデューサーの娘・千晶さんの関係について、人の声も交え、掘り下げられている。今月はアカデミー賞受賞にまつわるエピソードを奥田プロデューサーの視点で回想されているのだが、宮崎駿監督に怒られたという話に興味をそそられた。以下に引く。 取材もすべて終わり、日に帰る朝、ロサンゼルスのホテルで事をしていたときのことです。清々しい気分でいたら、宮崎さんが不意に怒りだしました。 「そういえば、奥田さん、もう僕の過去の映像を使うのはやめてください」 唐突だったから、最初はわけが分かりませんでした。よくよく聞いてみると、日テレビの番組で流した再現映像のことだと分かりました。「魔女の宅

    ritoma3
    ritoma3 2016/06/16
  • 「ふらいんぐうぃっち」のチラリズム - subculic

    健全な日男子たるもの、そこに目が向くのは仕方のないことであって。 『ふらいんぐうぃっち』は生活芝居に特化したアニメだ。詳しくは 以前書いた記事 を読んでいただけるとありがたいが、人の動きだけでなく、動物の仕草も非常によく観察されている。何気ない所作にほお、と思う。それは軽トラックの荷台に乗って風を受けるチトとケニーの“耳なびき” *1 だったり、小さな舌を出してチロチロと水を飲む様子だったりする。気にしなければそのまま見逃してしまいそうな細部に、きちんとリアリティが込められているのだ。 さあ、そこで題に移りたい。作のチラリズムについてだ。 アニメに偶然はない。原則として偶発的に、たまたま、意図しないものが映り込んでしまうことは起きない(アニメーターの遊びや撮影で足された反射などの例外はある)。ちょっと上段に振りかぶった書き方になってしまったけれど、つまりは真琴がハシゴから飛び降りる際

    「ふらいんぐうぃっち」のチラリズム - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/06/14
  • 「ぼくの地球を守って」と出力ルール - subculic

    同年代性の強い話かもしれない。90年代なかば、NHK衛星第2の夏休みアニメ劇場を楽しみにしていた時期があった。そこで観た『ぼくの地球を守って』第4話のあるシーンの衝撃が未だに忘れられない。 アニメ『ぼくの地球を守って』は日渡早紀による原作を1993年から1995年にかけてProduction I.GがOVA化したものだ。菅野よう子作曲の主題歌や輪廻転生を扱った物語は自分の周りでもちょっとしたブームになっていた記憶がある。夏休みアニメ劇場を観ていた頃は、まだ『ぼく地球』の原作を読んだことがなく、小学生の少年が高校生の少女をたぶらかす(どちらかというと逆)超能力モノだ、くらいの認識だったが、耽美的なタッチの絵と超能力アクションの組み合わせは当時の自分にとって珍しかった(その後、わりとメジャーな路線だったことを知る)。「事件」は不意に、訪れた。 第4話「想い」で初登場となる薬師丸未来路は兄・北斗

    「ぼくの地球を守って」と出力ルール - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/06/07
  • 「田中くんはいつもけだるげ」のドアノブ - subculic

    メモ代わりに書いておく。『田中くんはいつもけだるげ』第7話「田中くんのバレンタイン」のワンシーン。 上記の画像は、この回が初登場となった田中くんの妹・莉乃がドアの前でひとり悪態をつく(むしろ可愛げのある)終盤の場面だ。ここで莉乃はL字型のドアノブに手をかけ、ギュッと握るのだけど、ドアノブがセルだった。だからドアノブを見た瞬間、半ば自動的に「ドアノブを回すだろう」と思ってしまった。これは習性みたいなものだ。お分かりの通り、みごとにセルの雰囲気に騙されたということになるが、とても心地よかった。 ドアノブを回さず、そこから感情表現へ持っていく。さり気ない、当に何でもないカットのはずなのに、無口でブラコンの莉乃というキャラクターのゆたかさがこの「騙し」に隠れていたような気分にさせてくれる。こんなちょっと気の利いたカットを見つけることも、TVアニメのささやかな楽しみのひとつだ。なお、このカットは原

    「田中くんはいつもけだるげ」のドアノブ - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/05/25
  • 「ふらいんぐうぃっち」の挑戦と生活実感 - subculic

    アニメ『ふらいんぐうぃっち』を観ていると、かつてあずまきよひこが自身の漫画『よつばと!』が何故アニメ化されないのかという問い合わせに答えていたことを思い起こしてしまう。 よつばが出掛けるまでの様子を引き合いに出し、「よつばがよいしょよいしょっと階段をおりてきて、てけてけと廊下を歩き、でんっと玄関に座ってヘタクソにを履き、よっこらしょっと重い玄関のドアを開けて、元気よく家を出て行く。そういう、普通アニメでカットされそうな描写もやらないと、アニメにする意味が無いと思うんです。で、こういう日常の演技描写はアニメの最も苦手とする分野です」、と。要するにこれは、よつばの全身をフレームに収めて動かすことを前提としている。キャラクターの全身を映した日常芝居は作画のカロリーがきわめて高い。もちろん、それを活かす演出あっての話だが、よつばの動きをアニメーションで描くのは、アニメーターへの負担がとんでもなく

    「ふらいんぐうぃっち」の挑戦と生活実感 - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2016/05/20
  • 話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選 - subculic

    年の瀬の恒例企画となったテレビアニメ話数別10選。一年を振り返りながら、今回は何度も観たくなる話数を中心にセレクト。 以下、コメント付きでリストアップ。基的に放送日順(最速放送日)で並べている。 ■『SHIROBAKO』 第23話「続・ちゃぶ台返し」 (3月19日放送) 脚/吉田玲子 絵コンテ/許蒴、菅沼芙実彦 演出/倉川英揚、太田知章 作画監督/大東百合恵、秋山有希、川面恒介、武田牧子、容洪、朱絃沰、西畑あゆみ 宮森あおいの「泣き」が話題をさらったシリーズの集大成。作中のカタルシスと現実のそれが入り交じり、相似形をとって一気に解放されるさまは爽快な感動があった。キャスト陣の熱演も光り、最後は西畑あゆみ、石井百合子による迫真の作画リレー。泣き作画の石井百合子、面目躍如の大活躍。 ■『血界戦線』 第5話「震撃の血槌」 (5月2日放送) 脚/古家和尚 絵コンテ/松理恵 演出/孫承希 作

    ritoma3
    ritoma3 2015/12/15
  • 「ガールズ&パンツァー 劇場版」を観て - subculic

    とにかく、テンポがいい。洒落ているとさえ思った。特にトップシーンが秀逸だ。漂ってくるのは紅茶の香り。優雅にティータイムを楽しむ、見慣れた赤い制服。しかしカメラを引くと、砲声鳴り響く戦場のど真ん中という状況。いったい、何が起こっているんだと観客もその中に放り込まれる。説明をしないのがまたいい。描写を重ねるうちに少しずつ全容をみせていき、成る程、これはエキシビジョンマッチで大洗と知波単学園が組んだ混成チーム、相手は聖グロリアーナと――え? なんて風に、状況をひとつ明かしていくと同時にサプライズをひとつ提供し、好奇心をくすぐっていくわけだ。その上、伏線の張り方も気がきいている。たとえば、一時帰省しみほを待っていた普段着のまほ。貴重なオフショットにグッときてしまうが、そんな普段着の姉の姿が実は伏線なのだ。まほの秘めたる想い、姉妹の絆、ドラマの縦糸はそこからするすると伸びていく。そして最終決戦、みほ

    「ガールズ&パンツァー 劇場版」を観て - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2015/11/27
  • 『ハーモニー』のLINEスタンプが虐殺の文法と化し伊藤計劃クラスタを大災禍に叩き込む - Danas je lep dan.

    明日13日の劇場公開に先駆けて、日より映画『ハーモニー』のLINEスタンプもでましたー!!!!https://t.co/aAZMCxfF5m pic.twitter.com/sTAtWit5LP— STUDIO4℃のC子 (C-ko) (@STUDIO4C) 2015, 11月 12ハーモニースタンプ、煽り以外の用途がないやつだ。— 映画 『ハーモニー』LINEス太郎 (@kokwemomo) 2015, 11月 12ハーモニーLINEスタンプキツすぎて病気が治った— 映画『ハーモニー』LINEスタンプ (@okumuratorucc) 2015, 11月 12ハーモニーLINEスタンプとかいう悪夢が大量にTLに流れてて自ら目を潰した— しょー変態師匠 (@betu_sho) 2015, 11月 12泣きながら映画『ハーモニー』LINEスタンプを送りつけたら後輩が酒をくれたので浴びるよう

    ritoma3
    ritoma3 2015/11/17
  • 劇場アニメオーディオコメンタリー傑作選 - subculic

    アニメのオーディオコメンタリーが好きだ。とりわけ、スタッフコメンタリーと呼ばれる演出家やアニメーターなど、制作スタッフによる裏話を聴けるものがいい。今回は劇場公開されたアニメ映画のコメンタリーの中から、聴き応えのある傑作をチョイスして紹介したい。あくまで自分の聴いた範囲の作品になってしまうが――、一度まとめておくにも良い機会だった。また、レンタル版にコメンタリーが収録されているかどうかも合わせて記しておこうと思う。参考までに。■関連サイト:アニメDVD・BDのオーディオコメンタリー出演者一覧まずはアニメ映画コメンタリーの「マストアイテム」と呼べる3。 ■風の谷のナウシカ (レンタル版収録有り)出演者/庵野秀明、片山一良これが日一有名なアニメコメンタリーではないか。当時一原画マンとして参加し、巨神兵のパートなどを担当した庵野秀明と演出助手だった片山一良による実況解説。話の中心はあの「ナウ

    ritoma3
    ritoma3 2015/08/08
  • 「響け!ユーフォニアム」の生々しさ、その正体 - subculic

    アニメ放映終了後にまとめて読もうと思っていたが、我慢しきれず『響け!ユーフォニアム』の原作小説に手を出してしまった。アニメと比較しながら読み進めていくと、これが面白い。原作1巻を1クールかけてアニメ化しているのだから(正確には短編集の挿話も拾っている)当然かもしれないが、アニメを再び観直すと「これはオリジナルだったのか!」という描写が頻出し、膨らませているポイントの多さになかば感心してしまったほど。たとえば、第5話「ただいまフェスティバル」で印象的だった久美子と麗奈の帰り道(麗奈が髪をかき上げるあの場面)も追加されたエピソードだ。そもそも、原作の久美子は麗奈のことを最初から名前で呼んでいて、距離感に若干の違いがある。アニメは麗奈との関係性を強調するためだろう、少し“遠い”ところからスタートしている。その甲斐あって第8話で「麗奈」と名前を呼ぶ特別な儀式が生まれたわけだ。名字と名前、どちらで呼

    ritoma3
    ritoma3 2015/06/21
  • 「響け!ユーフォニアム」8話の攻めっ気 - subculic

    あるクリエイターが頭角を現す瞬間というものが存在するとすれば、『響け!ユーフォニアム』第8話「おまつりトライアングル」はまさにそれを目撃した気分になった。絵コンテ/演出は藤田春香。アニメーターとしてのクレジットは見かけていたが、『中二病でも恋がしたい!戀』(2014年)で演出デビューした経歴からすると若手の方だろうか。ふと思い出したのは京都アニメーション出身の『アイドルマスター シンデレラガールズ』高雄統子監督が京アニ時代に担当したある話数だ。それは作画監督に堀口悠紀子を迎えた『CLANNAD』番外編「もうひとつの世界 智代編」(2008年)。堀口さんの繊細なアプローチに感じ入り、演出の契機になった話数だと後に語られている。事実、今観直すと剥き出しの高雄演出に唸る場面ばかり。「智代編」は高雄統子という演出家のキーエピソードといっていい。そうした例が頭に浮かび、「おまつりトライアングル」は藤

    「響け!ユーフォニアム」8話の攻めっ気 - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2015/05/29
  • SAN値減少がよく分からない人のためのクトゥルフガイド - まりおんのらんだむと〜く+

    前々から書くと(mixiで)いっていて、書いておりませんでしたので、ちょっとやっつけでも書いてみる。 ※ 最近、ニコニコ動画とかで、クトゥルフ関係の動画がけっこう盛況です。 タグで動画検索 クトゥルフ‐ニコニコ動画(ββ) でも、ニコ動を見てると「SANチェック」について詳しくしらない人が多いみたいなのでまとめてみるよ。 ちなみに私が持っているのは5.1版(1993年発売版)ですので、現行版とは多少違うかもしらん。 ■SANチェック 正気度 SAN値といわれているが、5.1版では「正気度」が正しい。 正気度のスタート値はPOW(=Power,精神力)×5。平均では52.5ポイントになる。 最大正気度ポイントは「99-〈クトゥルフ神話知識〉」で、〈クトゥルフ神話〉についてよく知っているほど正気度の最大値は下がっていく。 SANチェック:1d100で正気度以下を出す。成功すればだいたい正気度は

    ritoma3
    ritoma3 2015/05/20
  • Paradism

    Paradism

    Paradism
    ritoma3
    ritoma3 2015/05/08
  • 「SHIROBAKO」23話のラストシーンについて - subculic

    新人声優「ずかちゃん」こと坂木しずかにようやくスポットライトが当たった。『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」のラストシーンについて少し、書いておきたい。前回、しずかは自室で一人、テレビに出演しているフレッシュな声優をみながらビールをあおっていた。その様は胸に突き刺さり、痛々しかった。今回、まず憎い演出だなと思ったのは、キャサリンの妹・ルーシー役にしずかが選ばれるんじゃないかと視聴者に期待させている中、アルバイト先の居酒屋で映されるしずかのカットだ。静かに電話と取ったしずかの後ろは前回を引きずるように暗く、目の前は明るい。アフレコ現場にシーンを移す直前のこのカットは妙に引っ掛かった。どうして気になったかというと、23話のポイントは「誰と何を共有しているのか」だと思ったからだ。ラストシーンをみてみよう。宮森あおいは追加シーンのアフレコ現場に姿を現したしずかをみとめ、言葉にならな

    「SHIROBAKO」23話のラストシーンについて - subculic
    ritoma3
    ritoma3 2015/03/21
  • Paradism

    Paradism

    Paradism
    ritoma3
    ritoma3 2015/02/09