2003年3月31日より、収蔵品データベースの検索が学外からも可能になりました。 東京藝術大学ではその収蔵品を、教育・研究のための資料として「芸術資料」と呼んでいます。現在に至るまでこの目的にそって行われてきた収集によって、今日では指定物件 (国宝・重要文化財) 23件を含む、約30,000件という日本有数のコレクションが形成されています。その内訳は美術作品にとどまりません。作家や作品にまつわる資料、制作教育のため、あるいは美術史研究のための資料、音楽資料など多岐にわたっています。 また、コレクションのなかでとりわけ大きな比重を占めているのが、「学生制作品」というジャンルです。東京美術学校では、その開校当初から学生の作品を収集してきました。通常の課題として制作された平常制作、卒業や修了の際の優秀作品を買い上げた卒業制作・修了制作などがそれにあたります。 なかでもよく知られるのは、油画 (西