2009年1月21日のブックマーク (3件)

  • Liber Studiorum: 『哲学ファンタジー』レイモンド・スマリヤン

    特にこれと言った理由はないのだが、レイモンド・スマリヤンの『哲学ファンタジー』から、抜粋してみる。   茂木健一郎について書くという、不毛な作業の間の気分転換にはいいだろう。   大好きななのだが、このについては、あまり見たり聞いたりしたことがない。私のようなねじれた論理が好きな人間にとっては、たまらなく面白いなのだが。   脳の活性化だの、ナントカ勉強法だのといったのかわりに、こういうが売れてくれたらうれしいのだが、まあ、無理な相談だろう。      10  意味論の問題。哲学者のアラン・ロス・アンダーソンが、あるセミナーで、次のようなおもしろい出来事を話したことがある。アンダーソンは、第二次世界大戦中に合衆国海軍に所属し、日車の暗号を解く部門に勤務していた。暗号文書に何度も出てくる一語(数字で表されている)があったが、その意味を解読するのに全員が必死になっていた。苦労の末、

  • 阿部嘉昭ファンサイト: よしながふみ『愛すべき娘たち』(渡邉 優花)

    【解題】 渡邉優花さんのよしながふみ論には、ボーイズラブについての卓抜な所見が含まれている。最近の、性愛描写を厭わない少女コミックにたいし、そこから読者の主体がもつ「性別」を減算し、ファンタジーの意匠を加えたものがボーイズラブだというのだ。そうして男対男の恋愛に行き着くボーイズラブでは、ただ読者の心情内だけに女性性が温存され、女性性の対象化という葛藤からは遠ざかり得るのだが、そのように作品が促がされる要因は、元来、少女性が自身の少女性を厭うからだと結論づけられる。僕は男性なので、彼女の立論の是非を完全には判断できないが、勇気ある論旨である点は確かだろう。 そして、この渡邉さんのボーイズラブ論は、よしながふみという、ボーイズラブの範疇から出立したマンガ作家を把握するための背景でもあった。ボーイズラブ時代のよしながは、「ある対象がある対象を見ている」という関係性を特権化し、そこに恋情描写を滲ま

    rivfi
    rivfi 2009/01/21
    そこで野火ノビタを持ってくるのか!/個人的にはよしなが作品は(BLも含め)フェミニズムに傾倒してると私は思う。ただその成分が作品の面白さにケチをつけるようなことには全くなってないのがすごい。
  • 阿部嘉昭ファンサイト: 『ドラゴンボール』における戦闘シーンのスピード感に関する分析(鈴木 研一郎)

    【解題】 この鈴木研一郎君の『ドラゴンボール』戦闘シーンのスピード感に関わる分析は、僕のような『ドラゴンボール』門外漢にとっても滅法面白い。真面目にそういっているのだ。マニアは随喜の涙を流すことだろう。なぜか。 (1)主観的で視野狭窄的、けれどもそれでそのファン気質に個性が出来している。(2)ひたすらトリビアル――けれどもそれで「個別情景」が着実に浮かび上がり、読者は内容を知らなくとも作品を勢いと熱気に包まれながら、現実体験させられてしまう。(3)分析方法が科学的なのか非科学的なのか実は見当がつかず、どこかで「得体の知れなさ」に対する中間態の笑いが漏れ出す。(4)僕がつけたレポートタイトルにあるように、その「白眉」部分では鈴木君の記述の破壊性が猖獗し、結果、意外なことに「詩」も生まれている。(5)文章全体に『ドラゴンボール』がそうであるようなスピード感が接続されていて、それも書き手の愛の証

    rivfi
    rivfi 2009/01/21
    " なんなんだろうこれは。もはやレポートとは呼べない。文章すら成立していない。"/自分が教授でも絶対にAをつける。