順天堂大学は8月18日、目にした物体が「なじみ深い」か「目新しい」かという相反する印象の判断が、大脳・側頭葉の神経細胞が出力する信号の増減によって決まることを、サルを動物モデルとした光遺伝学による神経活動操作で解明したと発表した。 同成果は、同大大学院医学研究科 老人性疾患病態・治療研究センターの宮下保司 特任教授(東京大学大学院医学系研究科 客員教授)、竹田真己 特任准教授、東京大学大学院医学系研究科の田村啓太 研究員らによるもの。詳細はアメリカ科学振興協会(AAAS)発行の学術誌「Science」に掲載された。 ヒトは、他人や物体を見るたびに、自己の経験や嗜好に基づく主観的な価値判断を行っているが、その中でも「なじみ深い」か「目新しい」か、といった親近性-新奇性の判断はもっとも基本的な判断とされており、これまでの研究では、側頭葉の嗅周野にそうした親近性-新奇性を反映した神経細胞が存在す
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