2000年代〜2010年代(現在に至る)までの学生の質を比較 大学教員から身を引くという手前,その総決算のひとつとして今回は, 「学生の質」 について話をしてみます. 学生時代から含めれば20年,研究員時代を含めれば15年,教員になってからは10年,非常勤講師としても5つの異なる大学の学生をバラバラに見てきましたし,周囲の先生方との世間話も交えて分析できることを述べてみようというものです. ただし,客観的なデータを元にしているわけではないので,その点はご了承ください. ちなみに,「その1」と銘打っていますが,「その2」以降を書くかどうかは不明です. あと,「質」というと学力・偏差値とか授業の成績なんかを思い浮かべる人がいるかもしれませんが,それは私にとっては「量」の概念です. ここでいう質とは,大学生という属性をもった人間の性質のこと. それがどのように変化してきたのかを,ここ20年ほど定