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2011年6月19日のブックマーク (1件)

  • 時代の風:被災した時間=精神科医・斎藤環 - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇処方箋は「脱原発」 東日大震災から3カ月が過ぎた。被災直後の高揚感が次第に薄れ、いまや「祭りの後」にも似た抑うつ気分が梅雨空のように蔓延(まんえん)しつつあるように思う。遅々として進まない被災地の復興、なかなか有効活用されない義援金、そして何より、深刻な事態が今になって次々と明かされる原発事故が、沈滞した気分をいっそう重くする。 「実はここまで深刻だった」という報道に、私たちは驚くほど鈍感になっている。この鈍感さは東京電力や政府の目算通りなのだろうか。しかし“後出しの告白”のもたらす効果を彼らは理解していない。あっさりと改変される過去は、歴史の虚構化にしかならないのだ。 「今何が起きているか」に目隠しをされ、「かつて何が起こったか」という情報はもはや信頼できない。この錯綜(さくそう)した状況の中で、私は今、「時制の混乱」について考えている。 震災直後に生じたささやかな変化として、私は「