英米法の世界では、interestは一般に「利益」「利率」と訳されることが多く、justiceは文字通り「正義」を意味するが、日本語の「正義」とは若干ニュアンスが異なり、「公正」(fairness)のニュアンスに近い。 契約書や法律の条文、裁判所の判決文など幅広く登場するが、使われる場面により若干訳例は異なっており、冒頭の訳例のほか、「正義のために」「正義の原則」「公正のために」「法的公正さ」「裁判(上)の利益」というようなばらつきが見られる。 ただ、この単語が使われる目的は共通しており、契約書や法律の条文等を形式的に適用・運用すると公正さや公平さ(衡平さ)に反する場合、「interest of justice」に基づいて適用を否定したり、適用や運用を修正・無効化したりするために用いられる。