北九州市小倉北区の「到津の森公園」で30年以上、姉妹のように育ってきた雌ゾウ「サリー」(推定36歳)と「ラン」(同35歳)が、昨年秋から突然けんかを始め、別々に展示される事態が続いている。 仲むつまじさが人気だったが、原因がわからず同公園は頭を悩ませている。 2頭は1979年3月、北九州とスリランカの青年会議所同士が友好関係にあった縁で、動物親善友好大使として同国から寄贈された。ともに親を亡くしたゾウの「孤児院」で育ち、来園時は小さな2頭が寄り添って歩く姿が人気に。成長して約4トンもの大きさになると、サリーが先に餌を受け取るようになったが、鼻を絡ませじゃれ合うなどいつも一緒で「本当の姉妹みたい」と親しまれてきた。 ところが昨年10月、運動場を囲む深さ約2メートルの堀の底に転落したサリーが発見された。堀の手前に電気が通った柵もあり、自分で越えたとは考えられず、ランが落としたと疑わざるを得なか