(Saturno devorando a su hijo) 1820-23年頃 146×83cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド) 近代絵画の父との異名を持つロココ・ロマン主義時代の画家フランシスコ・デ・ゴヤが手がけた、西洋絵画史上、最も戦慄を感じさせる問題作『我が子を喰らうサトゥルヌス(黒い絵)』。画家が1819年の2月にマドリッド郊外マンサナレス河畔に購入した別荘≪聾の家(聾者の家)≫の壁画のひとつとして別荘一階食堂の扉の右側に描かれた本作の主題は、天空神ウラノスと大地の女神ガイアの間に生まれた6番目(末弟)の巨人族で、ローマ神話における農耕神のほか、土星の惑星神や時の翁(時の擬人像)としても知られるサトゥルヌスが、我が子のひとりによって王座から追放されるとの予言を受け、次々と生まれてくる息子たちを喰らう逸話≪我が子を喰らうサトゥルヌス≫の場面である。本作はバロック時代を
『我が子を食らうサトゥルヌス』(わがこをくらうサトゥルヌス、スペイン語: Saturno devorando a su hijo)は、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの絵画作品で、連作「黒い絵」の一点である。 概要[編集] ルーベンス『我が子を食らうサトゥルヌス』 ローマ神話に登場するサトゥルヌス(ギリシア神話のクロノスに相当)が将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにしており[1]、自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれ、伝承のように丸呑みするのではなく自分の子を頭からかじり、食い殺す凶行に及ぶ様子がリアリティをもって描かれている。 この絵は後世に黒塗り修正されており、オリジナルではサトゥルヌスの陰茎が勃起していた。 本作が描かれたのはゴヤが病により聴覚を失った後、77歳の時であるが、本作より以前には17世紀にオランダの
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