【キガリ〈ルワンダ〉=吉田美智子】未舗装の脇道に入ると、土造りの民家もまばらな農村が広がる。 東アフリカの人口約1千万人の小国、ルワンダ。首都キガリから車で約1時間半。カマバレ小中統合学校の古びた平屋建ての校舎が見えた。 校舎の脇に真っ青なコンテナ。電気が通っていない地域なのに中は明るく、冷房もきいている。ノート型パソコン(PC)やプリンター、電子黒板もあった。「インターネットも整備され、子供が見たこともない乗り物や動植物を教えられる」。バージニー・ムカガテテ校長は声を弾ませる。 韓国・サムスン電子が開発し、ルワンダ政府の要請を受けて無償提供したコンテナ教室の第1号だ。屋根の太陽光パネルで発電。PCは今は15台だけだが今後コンテナを増やし、1人1台の配備を目指すという。 同国政府が小中学生にPCを配る「1人1台」政策を打ち出したのは2008年。都市部では授業での活用も広がる。キガリ旧市街の