テキサス州グレンローズ‥‥アメリカの片田舎にあるこの町は、創造説とか創造科学とか呼ばれる、擬似科学説の震源地として知られていた。 知られていたというのは、アメリカではすでにほとんどの創造論者達からさえ見捨てられているからである。それというのも、グレンローズの創造論者達の主張の一つ一つに科学的検証がなされ、それに対してまともな反論の余地がないからである。 だが、日本においては状況が違う。今の日本に流布された創造説は主にグレンローズ経由なのであり、「恐竜と同時代の人類の足跡化石」、「カナヅチの化石」などと共に語られる事が多いのである。と学会などによる優れた批評もあるが、残念ながら、アメリカと比べれば十年は遅れた状況にあると言わざるを得ない。そこで、以下にグレン・クバン氏のサイトからの情報を紹介し、日本における創造説論争にささやかながら寄与したいと思う。 まずは、パラクシー川の足跡論争の経緯を振