冊子にICチップとコイルアンテナを組み込み、専用装置を使うと名義人の氏名、国籍、生年月日、旅券番号などの情報と顔写真を読み取れる。将来は顔画像と旅券提示者の顔を自動的に照合するなどし、他人のなりすましも防止する。 外務省によると、顔写真が記載された身分事項ページを開かなければチップ内の情報は読めないようになっているという。通信距離は10センチ以内で、情報は暗号化されているため、本人が気付かないうちに情報が読み取られる“盗聴”は防げるとしている。 新型パスポートへの切り替えに合わせて顔写真の規格が変更になり、写真上の顔の占める割合が大きくなった。発給手数料はICチップ用の実費として1000円上乗せされる分高くなり、5年有効で1万1000円、10年有効で1万6000円になる。