1976年、 ホイットフィールド・ディフィー (Whitfield Diffie) は 暗号の世界に革命を起こしました。 それまでの暗号は、 すべて 秘密鍵暗号方式 (private key encryption system) と呼ばれるものでした。 たとえば下図のように、 A は H に、 B は A に、 C は U に… というふうに文字を置き換えることにすると、 "I LOVE YOU" は "M TVNX SVK" になります。 これならこの手紙が誰かに盗まれたとしても、 何が書いてあるか分からないので安心です。 ところが、 相手がこの手紙を読めるようにするためには、 暗号化に使った 「鍵」 を別途送っておかなくてはなりません。 鍵が漏洩する恐れがあり、 安全とはいいきれません。 ディフィーが考えたのは、 鍵を二つ使うことです。 ひとつは公開鍵 (public key)。 「公
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