1974年に現在のラインナップが固まり、77年にデビューを果たしたチープ・トリック。以来、35年にわたりコンスタントにアルバムを発表し続け、今や“レジェンド”でありバリバリの“現役”バンドでもある彼らが、通算16枚目のアルバム『ザ・レイテスト』を完成させた。ハードもバラードもありのパワフルでポップな楽曲に満ちたこの“最新作”について、主なソングライティングとギターを担当する“ひねくれ”キャラクターのリック・ニールセンに話を訊いた。 チープ・トリックの本領は、ロックとポップスのエッセンスを絶妙のさじ加減でさまざまに使い分け、最終的にそれらをエネルギッシュなロック・バンドならではのフォーマットに凝縮して聴き手を煽り立てていく力にある。今でこそ“元祖パワー・ポップ”などとシンプルに一言で説明されるようになった彼らだが、ポップ感覚とロック感覚の案配を計るのはおそろしく難しい。それは時代との闘いでも
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