JSTの戦略的創造研究推進事業 個人型研究「さきがけ」。そこでは若き研究者たちが、明治維新の志士のごとく、科学技術への志に燃え、熱い議論をたたかわせているという。その真実や如何に。 科学技術の世界の芥川賞・直木賞。 若手の研究者と話をしていると、「さきがけ」という言葉をよく耳にする。例えばこんな具合だ。 「『さきがけ』に受かったときは、うれしかったですね。これで思い切り好きな研究ができるって」 「私は5回目の挑戦でようやく『さきがけ』に受かりました」 「『さきがけ』の領域会議は運動部の合宿みたいな感じ。みんなで夜通し、研究について議論するんですよ」 「面白そうなシンポジウムに出かけたら、パネラーがみんな『さきがけ』出身でした」 「『さきがけ』で培った人脈や経験は、私にとってかけがえのない財産です」 「さきがけ」とは、JSTの戦略的創造研究推進事業の一つ。この事業では、国が示した戦略目標に基