これまでの坂元裕二作品に見られなかった変化 現在放送中のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系 毎週火曜21時〜、以下『まめ夫』)が、オリコン集計のドラマ満足度ランキング(4月27日~5月3日放送を対象)で1位を獲得した。 脚本を担当する坂元裕二は、『最高の離婚』『カルテット』など作家性の高い作風で知られ、「ドラマを脚本家の名前で語られる」数少ない存在の一人だ。じっくり見せる緻密な会話劇や、繊細な感情のやりとり、ちりばめられたディテールがのちのち伏線として利いてくる豊かな構成力など、“ながら見”の隙を与えないその作風は、熱心な視聴者の高い視聴“熱”や視聴“質”に支えられ、放送後はSNSで考察や感想が大いに盛り上がる。 『まめ夫』でも、そのクオリティの高さは健在だ。だが今作では、伊藤沙莉によるナレーションを多用してテンポよくシーンを切り替える、冒頭でその回に起きる出来事
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