現在、2010年度の改定が予定されている日本語能力試験では、問題の改定と平行して、「日本語を使って何ができるか」を記述したCan-do statementsの開発に取り組んでいます。試験問題の改定に伴い、級のイメージがより明確になり、何を測っている試験なのかがより具体化されることが期待されますが、それだけではそれぞれの級の合格者が実際の現実場面でどのようなことができるのかまでは伝わりません。 日本語能力試験と同様に、級ごとに試験を設けている日本の英語能力検定試験*1(以下、英検)では、「英検Can-doリスト」が2006年に公開され、各級の合格者が「できるであろう」行動が技能ごとにリスト化されています。例えば、準2級では「読む」や「聞く」などの受動的な技能において、「公共の施設などにあるお知らせや注意事項を理解することができる。(会場使用上の注意など)」や「簡単なアナウンスを聞いて、理解す
fuku33さんからご指名いただきました。お題は「努力しなければならないのに方法が分からない」とのこと。先に結論を述べると、目標がはっきりしていて、現状認識もばっちり、自分が動かないと目標実現に近づかないという状況でなければ、別に努力しないでいいんじゃないですか? 広辞苑第5版によると努力とは「目標実現のため、心身を労してつとめること。ほねをおること」とある。「努力しなければならない」という認識があるということは、少なくとも以下の点に関して認識しているはず。 自分/自分が所属する組織には目標がある 現在の状況では、自分/自分が所属する組織はその目標を達成できない 自分が行動しなければ、その目標を実現できない この認識があるとき、はじめて「努力しなければならない」というプレッシャーが発生する(はず)。 もし、目標がはっきりしていないのに「努力しなければならない」と思っているならば、本当に努力
最近私のモレスキンの上をシロクマが歩いていきました。これ、私の研究所で作成している「北極」関係のシールなのです。 研究者の生命線の一つは、論文にどれだけついていけているかという情報へのどん欲さです。しかしさまざまなツールがあるにもかかわらず、この情報をアナログなモレスキン手帳に書き取るのは格別の良さがあります。 著者名と題名を書き、その論文で最も重要と思われる点について書き写し、キモとなる図を印刷して貼り付け、次に読みたい論文を列挙しておきます。これだけで、モレスキンが簡易な論文データベースになっていくのだから楽しいものです。 論文ノートをモレスキンにする理由はいくつかあります。 書くことで記憶が定着する: 論文の記憶は「この話題はたしか○○ & ○○ (2005)で…」といった感じで、あやふやですが、それでもある程度は正しく思い出せる必要があります。それを手の記憶ははっきりと記憶してくれ
21年前、心理学者のNeil Fiore氏が『The Now Habit』という本を出版しました。ずるずるとタスクを先延ばしにせず、フリーの時間を、罪悪感を持たずに楽しもう、という主旨の本です。 ライフハッカーでは、これまで生産性や、to-doリストの処理について、様々なアイディアを提供してきました。なかなか自分に合った方法が見つけられない、または、別の方法も試してみたい、という方は、Fiore氏の方法を一つの選択肢として、試してみてはいかがでしょうか? ■なぜ私たちは先延ばししてしまうのか? 先延ばししないためにはどうしたらいいか? と尋ねたら、おそらく多くの人が「もっと働けばいい」と答えるでしょう。先延ばしせざるをえないのは、その人が十分に働いていないからだとか、要領が悪いからだ、と考えているからですよね。 「The Now Habit」は、先延ばしをしないための方法が書かれた自己啓発
はてな匿名ダイアリーの社会人のための本気の英語学習法という記事がはてなブックマーク上で注目されています。 英語を勉強したいと思いつつできない社会人の方々へこういう手順で勉強しようと指南している良記事です。 こちらの記事を読んで、思ったのが 「そういえば私、自分の英語の勉強記録は公開しているけれど、筋道立てた記事をあまり書いていない」 なと(多少、意図的ではあるのですが)。 ということで、これから英語の勉強をしようと思っている方々向けに勉強の進め方をまとめてみることにしました(ほぼこれまで掲載してきた内容の焼き直しです)。 私がもしも知り合いから「どんな風に勉強すればいいかな」と尋ねられたならこうアドバイスするだろうなというものです。 私の実体験に基づいた進め方です。 きっちりこの順番で進めないといけないというものではないです、もちろん。 適宜進んだり戻ったりしましょう。 1日1時間ずつ勉強
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン コーチに言われてはっとした「何のために任せるのか」 今週出張先の仕事が早く終わったので、帰り道に下の娘が週に1度通っている某Jリーグサッカースクールの練習を見に行った。20人ほどのスクール生で紅一点。ネット越しに見ていると、ドリブルでうまく抜けて点を決めたり、突破できずに悔しがったりしながら楽しんでいる様子が分かる。 彼女は幼稚園でボールを蹴る楽しみを覚え、地元の男子チームに入団した。走ることだけはチームで一番速く、生来の負けず嫌いで突進するも、練習嫌いで技術が伴わずに強みが生かされずにいた。1年ほど前からようやく努力することも覚えて練習の成果も出始め、フォワードとして、毎試合とまではいかないまでもチームの勝利に貢献できるようになってきていた
Tips for Mastering E-mail Overload 受信トレイに山のように届くメールをいかにして効率よくさばくか、という技術的な話はそれこそ山ほどありますが、結局自分一人ががんばっても“山”そのものを動かすことはできません。 そもそも、メールは気安く送ることができるために、コスト負担構造が逆転している、すなわち書き手よりも読み手にとって重荷になっていると、書かれています。 ●メールが登場する以前は、送り手にコストがかかっていた ●連絡文を書く、切手を貼る、投函する、といった手間、 ●送り先の数に応じて嵩む郵送料、 ●それゆえ、おのずと送り先を厳選していた そして、 ●メールの登場とともに、これらの送り手のコストが格段に下がり、 ●ちょっとした思いつきや衝動でメールを送れるようになった ●しかも、一度に数十人の同僚に送り届けることができる ●自分ができる、ということはみんな
「どうしたら、複数の人に伝えたいことを伝えられるか」 そのことについて考えていること多いです。 今日は、これまで考えてきたことを整理するために書いてみたいと思います。 伝えたいことを伝えるための8つのテクニック 1.一文をできるだけ短くしよう。 2.直球ストレートな文にしよう。 3.箇条書きで書いてみよう。 4.順序だてよう。 5.具体例をあげよう。 6.専門用語に気をつけよう。 7.ゆっくり話そう。 8.改行しよう。 1.一文をできるだけ短くしよう。 口頭、文書、どちらも一文は短くした方が伝わるように思います。 文章の長さ メリット デメリット 長文 読みごたえ有 読むのに疲れる。読む気をなくす人もいる。途中で読むのをやめてしまう可能性が高い。読み違える可能性も高い。 短文 読みやすい 文をいくつも並べないといけない。幼稚な文章に見えてしまう。 とにかく伝えたいと思うなら、一文は短く、で
第2章 英語学習のためのフレームワーク 《 英語学習のフレームワーク 》 最初に英語力や英語学習のとらえ方、自己評価の基準など全体的なフレームワークのお話をします。英語学習力をつけるためには、英語力そのものについての知識と、大人の英語学習に関する知識に基づいた計画性が最重要です。第2言語習得の研究者になるわけではありませんので、微に入り細を穿った知識は必要ありませんが、納得づくの学習のためにも、基礎用語と基礎概念を身につけてください。 ◆ ◆ ◆ l 英語力と2つの知識体系 「語彙はある、慣用句も習った、文法もわかる、しかし英語は使えない」、「英語について知っているが、英語は知らない」。このように酷評される日本人の英語ですが、その根源は偏った英語の知識にあります。 Ø 顕在的/陳述的知識(Explicit/Declarative Knowledge)と潜在的/手続き的知識(Im
「思考力」は簡単にいえば「物を考える力」です。最近では頭がよい=記憶力があるというイメージから、頭がよい=思考力がある、というイメージに移り変わってきているような印象もあります。 この「思考力」を鍛えたいと思っておられる方も多いでしょう。しかし、よくよく考えてみると「思考力とは一体なんなのか」というのは具体的にイメージしにくいものです。 例えば、「体力」という言葉があります。この「体力」を直接鍛えることはできません。普通「体力をつける」といった場合には、筋力トレーニングをしたり、食事の栄養バランスに気をつけたり、生活のリズムに気を配ったりとさまざまな要素が入り込んできます。 これと同じように「思考力」の鍛え方も、特定の一つの事をやればよいのではなく複合的なポイントを押さえていく必要があるのではないでしょうか。 今回はこれを踏まえて、ごくシンプルな「考える力」を付けるための方法について考えて
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