水産物の資源保護が課題となる中、水産庁は、新たに「ブリ」について取りすぎを防ぐため、漁獲量の上限となる「漁獲枠」を設定することになりました。 ただ、直近のブリの漁獲量は、漁獲枠に届かない水準で、当面、漁に与える影響は、限定的とみられています。 日本周辺での水産物全体の漁獲量が減少傾向にあることから、水産庁は、漁獲量の上限となる「漁獲枠」を設定して保護する魚を段階的に増やしていて、これまでにサンマやクロマグロ、スルメイカなどで毎年の漁獲枠が設定されています。 ことし4月からは、漁獲量が比較的多い「ブリ」についても新たに漁獲枠を設定することになり、17日開いた漁業者などとの意見交換会で、来年6月までの漁獲枠を全国で10万1000トンとすることが示されました。 ただ、直近の2022年の、カンパチなども含めた「ブリ類」の漁獲量は9万3000トンと、今回の漁獲枠に届かない水準となっていて、当面、実際