国土地理院は14日、東日本大震災に伴って岩手、宮城、福島の3県で生じた地盤沈下の調査結果を公表した。調査した全28地点で地盤沈下が確認され、最大は岩手県陸前高田市で84センチを記録した。 地理院は先月、東南東に5.3メートル動いた牡鹿半島(宮城県)で1.2メートル沈下したと発表しているが、今回の調査は、大震災の規模の大きさを改めて示した。 調査は、GPS(全地球測位システム)を使い、震災前と今月5~10日の標高を比べた。誤差は10センチ以内という。陸前高田市以外では宮城県石巻市の78センチ、同県気仙沼市の74センチ、岩手県大船渡市の73センチと続き、両県境の地域で大きく沈下している。 地理院は今後、誤差0.1ミリ以下の精度で、茨城県を含む4県での精密測量を実施する。【安味伸一】 東日本大震災:地盤沈下 最大は陸前高田市の84センチ (19時34分) 東日本大震災:被災者が一歩を歩み出そう