食塩の過剰摂取が体に良くないということは、多くの人が知っているはずです。それなのに、どうして日本人は“塩分摂りすぎ状態”から脱却できないのでしょうか。 現在、日本人の一日の平均食塩摂取量は、男性11.1グラム、女性9.4グラムです(平成25年国民健康・栄養調査)。厚生労働省が食塩摂取の目標値としているのは男性9グラム未満、女性7.5グラム未満ですから、男女とも塩分の摂りすぎになっています。 塩分の過剰摂取を引き起こしている最大の原因は、「化学調味料(うまみ調味料)」と「エキス類」にあります。 市販されている大半の加工食品のうま味は、アミノ酸系(グルタミン酸ナトリウムなど)と核酸系(イノシン酸ナトリウムなど)といった複数の化学調味料とエキス(酵母エキスなど)でつくられています。化学調味料とエキスでつくられる味は、非常に塩分が高く濃厚です。これを日常的に摂取していると、濃厚な味が当たり前になり
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