テレビの長寿番組「サザエさん」。父、波平さんは何歳か知っていますか? 実は54歳なんです。朝日新聞で連載が本格的に始まった1950年代の会社員は55歳定年が普通で、その直前という設定でした。そして当時の平均寿命は60歳代でした。それがいまは男性81歳、女性87歳です。100歳以上の人も約7万人います。すごい変化が起きたのです。 日本は、少子化で人口が減り、高齢者が増えています。若者が少なくなり、お年寄りが引退して働く人が少なくなると経済にとっては厳しいです。なんとかするには、年をとっても健康を保ち、できるだけ長く「社会を支える側」でいてもらいたい。その意味でも、「健康寿命を延ばす」ことはとても大切です。何よりも人々が少しでも長く健康な人生を送れることは素晴らしいことです。 確かに、健康管理や予防は、誰も反対しない「よいこと」です。政府は、「ドンドン進めよう」とギアを入れています。そんな時に