仙台市中心部のコインパーキングで、長期間駐車されたままの車が相次いで見つかっている。高額の駐車料金を請求をできると思いきや、困っているのは駐車場のオーナーの方だという。背景を取材すると、法の壁を前に立ち往生するオーナーらのジレンマが浮かび上がる。 【写真】レッカー車に積み上げられる放置車両=6日、仙台市青葉区 ■民事不介入で警察取り合わず 迅速撤去へ「法規制を」 米国シボレー社のスポーツカー「カマロ」は、白い車体が黒ずみ、自走できなくなっていた。青葉区の駐車場に9年間、放置された車の撤去作業が6日、行われた。 パンクしたタイヤを交換し、ハンドルロックとブレーキを解除し、作業員が車を駐車場から押し出す。待機したレッカー車がワイヤで車を引き揚げ、作業は終了した。費用は数十万円。カマロは廃棄予定だ。 「長かったですね。何もしないでいた訳ではないんですよ」。撤去に向けた事務作業に携わった業者の担当