【主張】教育再生会議 評価したい徳育の教科化 徳育の教科化については、一部から異論があったが、土曜授業の活用など「ゆとり教育」見直しの具体策とともに提言の柱になった。 小中学校で週1時間ある「道徳の時間」は、思いやりや生き方などを考える貴重な授業のはずだが、進路指導や別の授業に流用されるケースもあった。副読本などを使っておこなっているものの、学校や教師によって授業内容に大きな差がある。 提言では教科書をつくることにも踏み込み、多様な教材の活用が提案された。教科になり教科書をつくるようになれば、教材の工夫や指導法の研究も進むだろう。 教師の力量が問われる授業でもある。子供たちはテレビや雑誌、インターネットなどでさまざまな情報に接しており、「生半可なエピソードでは子供たちはなかなか乗ってこない」という声も聞く。子供の心をとらえ考えさせる教材や授業が欠かせない。 提言では点数による評価はしないと