今回は,派遣として開発現場に常駐しているITエンジニアのケース。派遣先からの理不尽な値下げ要求を受けるが,結果的にその要求は撤回された。摩擦を起こさずに回避できた珍しいパターンだ。 ITコンサルティング会社を経営し,自身もエンジニアとして働く中田昭夫さん(仮名)は,大手ITベンダーに常駐していたプロジェクトで不当な値下げ要求を受けたことがある。 プロジェクトでの仕事内容は,そのITベンダーが新たに立ち上げようとしているASPサービスの企画立案や仕様の確定,運用手順の策定など。中田さんは3カ月ごとに契約を更新する派遣契約で,基本契約額は毎月固定。ただプロジェクトの状況によっては残業せざるを得ないこともあるので,労働時間が1カ月当たり160時間を超える分は超過分として別途支払われる契約になっていた。 1カ月で2時間足りず呼び出し 労働時間が160時間を超える月が何カ月かあったが,なぜか180時
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