僕が、20代の若手プログラマーだった頃、プライドの高い女性課長の部下だった。 美しくないマリッサ・メイヤーみたいな人。 どういう案件だったのか、まったく覚えてないし、多分課長は僕とは別の仕事をしてたんだと思うけど、ある時 「わたしの美しい設計がこわれていく」 って、不満そうに言ってるのを聞いた。 その時、僕が(あなたの美しい設計は知らんがな)と思ったことを凄く覚えている。 おそらく、その頃には課長の完璧主義に辟易していたんだろう。 あたりまえのことだが、そんな本人のプライドほどには、ものごとはうまくいってなかった。 往々にして、完璧主義というか、よりよいプログラミングを目指す人というのは、最初に出た仕様で、重複を排除してキチキチのプログラムを書く。そして、お客さんがちょっとした追加の仕様を出すと不満そうにするし、「それは、仕様変更です」と一歩も引かない。そして、その変更を受け入れようとする