――今後AIの活用領域を広げていく考えはありますか。 塚本:もちろん、そうなります。すでにECモールのYahoo!ショッピングなどのサービスで、「質拡張学習」という機械学習の技術を使い始めています。この技術によって、Yahoo!ショッピングに初めて訪れたユーザーに対しても、ヤフーIDに紐付いた他のサービスの利用傾向といった情報から、最適な広告を配信することができています。ほかのサービスで、同じような行動をしているユーザーの情報と組み合わせ、何に興味を持っているかを推測できるからです。 志立:今までヤフーは、ネットオークションなどのECやクレジットカードなどの決済・金融の間で、事業領域をまたいでのデータ活用をしてきませんでした。今後は事業間でデータを相互に活用し、個々のユーザーの求める問題解決の精度をより高めていく。そこでAIをどう使うかは、とても重要な取り組みになります。Yahoo!ショッ