今回はUMLよりOCL 今回は、UMLではなくUMLモデルを補助しそのモデル要素にかかわる制約を正確に表現することを目的に導入されたOCL(Object Constraint Language:オブジェクト制約言語)について簡単にご紹介しましょう。 なぜUMLだけでは足りないのか 皆さんの中にはUMLさえあれば、オブジェクト指向でモデルを完全に記述できるのではないかとお考えの人も多いでしょう。実際、UMLを利用することで、自然言語のあいまいさを減らして業務領域やシステム化対象の構造をより正確に表現できたり、逆にJavaで書いた何万行ものソースコードそのままよりは、それらのコードの構造や振る舞いを抽象化してビジュアルな全体感を持つのに有効そうと実感されているエンジニアの皆さんは多いと思います。 しかし、ビジュアルなモデルだけでは表現できない内容が普通に存在します。それは、クラス図がインスタン
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