「日本IBMからレノボ・ジャパンへと会社が変わり、さらにプレミアムなモデルを出していきたいと考えるようになりました」 ワールドワイドな製品であるThinkPadをデザインする際、日本の経験値だけをあてはめてはいけない、と意識することもあると言う。しかし、世界に通用する日本のデザインへの信頼度は決して低くはない。 高橋:日本の市場は厳しく、要求水準が高いので、世界レベルに照らし合わせても根底では間違いないという感覚はありますね。逆に日本的な感覚では、海外においては、受け入れられない処理というのもわかってきています。日本IBMの頃に大和事業所で開発をはじめて、いまもこうして継続していられるのは、両方の感覚を身に着けたことも大きいと感じます。 IBM時代の後半には最先端の尖ったタイプの製品が少なくなり、手堅い製品ばかりになっていました。そして、2005年、レノボ・ジャパンへと会社が変わり、Thi