近年,BCP(事業継続計画)への関心が高まってきています。このBCPとは,自然災害や火災,パンデミック(インフルエンザなど感染症の世界的な大流行),事故といった緊急事態が発生した場合でも,事業の継続が可能になるよう,もしくは事業の一時的な中断を余儀なくされたとしても早期に再開できるよう,あらかじめ取り決めておく対応計画のことです。 緊急事態が発生した場合には,システムが被災したり,要員を確保できなくなったりします。このため,一般にはBCPの一部として,システム・バックアップの方法や要員確保の体制などを策定しておきます。 これまで説明してきたように,実運用システムの稼働場所やデータの保管場所としては,頑強な地盤や堅ろうな建物に,安定した電源や強固なセキュリティなどの設備が整ったデータセンターが適しています。状態監視やデータ・バックアップ,ウイスルやDoS(Denial of Services
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