クラウドコンピューティングは、初期のころに懸念された課題も少しずつ改善され、確実にビジネスの現場に浸透してきている。震災を契機にBCP(事業継続計画)やDR(災害復旧)といった側面からも見直されるなど、急速に普及期に突入しつつある。こうした中で昨今台頭してきているのが、新しいビジネスモデルとしてのクラウド・サービス仲介事業(CSB:Cloud Service Brokerage)だ。 2年ほど前のSaaS・クラウドブームのときのように、期待と警戒心が混ざったような騒ぎは収まっているが、用途や目的ごとにパブリック、プライベートクラウドを使い分けるなど、ユーザー企業側のスキルも向上するのに伴い、企業システムのクラウド化は着実に進んでいるとみてよいだろう。 しかし、普及に際しては当然のごとく新しい問題も浮上してきている。さらに、それを追うかのように、新しいクラウド・サービスのモデルの萌芽も現れて
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