神秘主義(しんぴしゅぎ、英: mysticism)とは、絶対者(神、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在)を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする哲学、ないし宗教上の思想のことである[1][2][3]。対立的思潮・理論として理性主義などがあげられる。英語: mysticism などが「神秘主義」と訳されている[1]が、この mysticism の語源をたどると ギリシア語: myein(眼や口を閉じる)に由来するとされており[1]、こうした表現が選ばれたことにより、すでに通常の表現が許されない経験が示唆されている[1]。 神秘主義の根本的な特質は、unio mystica (ウニオ・ミスティカ、神秘的合一)と呼ばれる、絶対者と自己との合一体験にある[1]。行うことが人間を超えた絶対者との合一であり、通常の自己からすれば絶対的に他なる者との合一であるから、それは必