自称一流のパブリシスト、スチュ(コリン・ファレル)は、今日もアシスタントを従え、携帯電話からクライアントや業界に口八丁でビジネスをまとめ上げている。そんな彼はアシスタントと別れた後、一台の電話ボックスに立ち寄り、クライアントの新進女優パメラに電話を掛けた。スチュは彼女をモノにしようとしていたが、上手くいかずに受話器を置く。その刹那、今使っていた公衆電話のベルが鳴り、思わず受話器を取ってしまうスチュ。すると電話の主は「電話を切ったら殺す」と脅迫してきたのだった…。 主人公と犯人が電話ボックスでやり取りをしているだけというワンシチュエーションで物語を完成させるのは立派。沢山のアイデアが詰め込まれているので最後まで緊迫感が途切れず楽しめました。 ただ、真犯人に関しては伏線がないので膝を打つような感覚にはなれませんでした。