「メディアはメッセージである」など、数々のメディアにまつわるアフォリズム(箴言)で知られるカナダの英文学者、マーシャル・マクルーハン(1911―1980)。 その代表作『メディア論―人間の拡張の諸相(Understanding Media: The Extensions of Man)』の出版から、今年で50周年を迎える。 出版当時の「マクルーハン旋風」から数えると〝第四の波〟ともいえる、ソーシャル時代を迎えての再評価のタイミングだ。 ポイントは、「テクノロジー=メディア」の激変をどう理解し、行動するのかという「視点」のようだ。 ●「メディア論」50周年 16日には東京・赤坂のカナダ大使館E・H・ノーマン図書館で「マクルーハンの跡を追って:『メディア論』刊行50周年」の記念イベントが行われた。 イベントのスピーカーには、マクルーハンの元授業助手で、トロント大学のマクルーハン・フェロー、デイ
ニュースはコンテンツビジネスではない。ニュースを〝サービス〟として捉え直せ――著名ブロガーのジェフ・ジャービスさんが、ジャーナリズムの未来について、そんな処方箋をまとめている。 米ネットメディアきっての論客の一人であるジャービスさんが示すのは、ネット時代の新しいニュースの形、読者との新たな関係、そして新しいビジネスモデルだ。 ジャービスさんの地元ニュージャージーでは実験プロジェクトも進めていて、人材養成でも、新たに「ソーシャルジャーナリズム」と名づけた修士課程のコースを創設するのだという。 これはベンチャー的な視点でジャーナリズムを組み立て直す、実践型の処方箋だ。 ●ベンチャーの視点 ジャービスさんは、ニューヨーク市立大ジャーナリズムスクール(大学院)教授、起業家ジャーナリズムセンター所長、そして人気ブログ「バズマシーン」の筆者だ。 『グーグル的思考』『パブリック―開かれたネットの価値を最
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