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ブックマーク / rootport.hateblo.jp (7)

  • “消費の時代”から“生産の時代”へ - デマこい!

    ニコニコ動画やPixivなどの登場する“前”と“後”で、私たちの価値観は大きく変わってしまったようだ。「カッコよく 消費すること」が至上の価値だった時代から、「カッコよく 生産すること」が重視される時代になった。商品や情報をただひたすら飲み込むだけでは、もはや“カッコ悪い”と見なされる。制作物や情報を発信してこそ“カッコいい”と評価される――。 当に、そういう時代になったのだろうか? 当だとしたら、変化の原因は何だろうか? 1.情報爆発 いまの中高生には想像できないかもしれないが、かつて“消費の時代”があった。いい年した大人たちが、あるいはすべての子供たちが、消費しかしない時代があった。CM放映されたものをいち早く買ったやつがカッコいいと見なされる:そういう時代が当にあったのだ。 Beforeニコ動の時代では、「カッコよく 消費する」ことが重要視されていた。自我を確立するためには、他

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  • 日本の「えらい人」は日経新聞を捨ててSF小説を読んでください - デマこい!

    「この国には何でもある。ただ希望だけがない」と村上龍が看破したのは1998年のことだ(※1)。明治維新から太平洋戦争開戦までの時代、日は欧州の列強諸国を追いかけていた。敗戦からバブルまでの時代、日アメリカの繁栄を追従していた。日人にとって、欧米諸国は目指すべき「未来」であり「希望」だった。ところが80年代に日経済は絶頂を極め、目標地点を通り越してしまった。「希望」にすべき対象を失った。 そしてバブルが崩壊し、現在、世界でも例を見ない少子高齢化社会へと突き進んでいる。日の未来を占うような「実例」が、いまの地球上には存在しない。こうして「何でもあるが希望だけがない」という社会が完成した。日人は、自分たちの力で「未来像」を作らなければいけないのだ。 ところが今の日の「えらい人」には、それができない。 なぜ日の伝統的メーカーは「エラい人のキーワードでモノつくる構造」を早くやめられ

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    roosh
    roosh 2012/09/07
  • 誰かの失敗を、人は「悪」と呼ぶ/映画『ダークナイト・ライジング』感想 - デマこい!

    クリストファー・ノーラン監督はハリウッド映画の“お約束”をあまり守らない。脚も映像もとにかく情報量が多く、一昔前なら“観客に対して不親切”と評されただろう。しかし情報量の多さが観客たちを映像世界へと巻き込んでいき、さらに上映時間は2時間30分ぐらいあるのが普通。(※『ダークナイト・ライジング』は何とたっぷり2時間45分)見終わった後には、長編小説を一晩で読み明かした時のような心地よい酩酊感が残る。 The Dark Knight Rises: The Official Novelization (Movie Tie-In Edition) 作者: Greg Cox出版社/メーカー: Titan Books発売日: 2012/07/24メディア: マスマーケットこの商品を含むブログ (1件) を見る 前作『ダークナイト』では、「正義」が「狂気」と紙一重であることを描いた。今作『ダークナイト

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    roosh
    roosh 2012/08/14
    間違った判断をしてしまう一般民衆こそが最大の脅威だ。「The HERO -2013年、これからの正義の在り方。人は誰しもが英雄だ」みたいなタイトルで本が書けるな
  • 8月9日、67年前。 - デマこい!

    その日、祖母は24歳だった。 夏の長崎――。朝から蒸し暑く、坂道にセミの声がわんわんと響いていた。空は快晴、しかし少しずつ雲が増えている。早朝から出ていた空襲警報は10時ごろに解除された。彼女は7歳下の妹と一緒に、もんぺ姿で家を出た。隣の戸石村まで徒歩で1時間ほど。戸石には一家の墓があり、お盆前に掃除を済ませておくつもりだった。 祖母は5人姉弟の長女で、海運局職員の家庭に生まれた。戦争が始まる前は裕福な暮らしをしていたらしい。自宅は“お手伝いさん”を雇うほどの屋敷で、女学校の校門の目の前に建っていた。放課後になると、同級生たちが広い土間にたむろした。当は1人で勉強したい日もあったけれど、強く頼まれると断れない。15歳ごろの祖母は、小柄で引っ込み思案な少女だった。 女学校を卒業後、祖母は三菱造船に就職する。今でいうOLだ。お茶くみの仕事に嫌気がさし、東京の洋裁学校に入学。五反田で寄宿生活を

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  • 「異性からの評価」を自己評価に重ねてはいけません - デマこい!

    むかし、ウィスキーのジョニーウォーカーがこんなCMをやっていた。 雨の夜、男が街を歩いていると、貧しい身なりの女に声をかけられる。 「うちには病気の男の子がいます。どうか恵んでください」 男は彼女にカネを渡し、近くのバーに入った。 するとバーで待っていた友人から「あんた騙されたね」と言われる。この友人は一部始終を目撃していたのだ。 「あの女はこのあたりじゃ有名なウソつきだ。子供なんて育てていないよ」 男は微笑み、「よかった」と応える。 「病気の男の子はいなかったんだね」 このCMのカッコよさは、なんと言っても男の価値観だ。 「騙されたこと」が恥になるのは、「騙されるほどの愚かさ」を他人から笑われるからだ。しかし彼を突き動かしているのは病気の男の子を憐れむ気持ちであって、それに比べればウソつきな女に騙されたことなど、どうでもいいのだ。他人からの評価を気にしないからこそ、「病気の男の子はいなか

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  • うそをうそと見抜けないと今を生きるのは難しい/データよりも常識にもとづいてモノを言う人たち - デマこい!

    新入社員に「社会人なら日経新聞を読め」と説教するおっさんは多い。が、これは「紙面の主張をコピペできるようになれ」という意味ではない。新聞は資格試験の教科書ではないし、丸暗記なんて無意味だ。私たちは観測と検証にもとづいて思考するべきで、誰かの主張を鵜呑みにしてはいけない。 「日は輸出の国」 「円高は悪、円安が日を救う」 ……などの「世間の常識」にも、いちどは疑いの目を向けてみたい。 ◆ 日経新聞が吠えている。 11年度、3年ぶり貿易赤字 過去最大の4.4兆円に http://s.nikkei.com/JcEv8w 「赤字」という言葉を聞くとドキリとするけれど、貿易赤字とは「輸入品のほうが輸出品よりも多かったですよ」という意味でしかない。円高により日人の購買力が上昇しているのだから、輸入の割合が増えるのは当然だ。燃料や素材を円高のうちに買い貯めておこうとする企業も多いはずだ。貿易収支は、

    うそをうそと見抜けないと今を生きるのは難しい/データよりも常識にもとづいてモノを言う人たち - デマこい!
  • 論理的思考を鍛える5つの反論のパターン/「きのこVSたけのこ」論争に終止符を! - デマこい!

    田舎のタクシーに乗ったら運転手さんから政治の話を振られて面らった――。そんな経験は無いだろうか。 今では想像できないけれど、一昔前まで政治はカジュアルな話題だった。それこそ天気や野球と同じように、初対面同士に最適だとされていた。新書や新聞、ドキュメンタリー番組が現在よりも好まれており、政治へのリテラシーが高かった。さらにマスメディアが情報を統一していたため、政治的立場が対立することはまず無かったのだ。情報ソースが多様化した現在、政治の話はあまりにもコントラヴァーシャルで軽々しく口にできない。初対面の相手とだなんて、もってのほかだ。 しかし、である。 社会問題や経済、政治に無関心な“ふり”をするのが処世術になってしまうのは危険だ。それらが地震や台風のように「関心を払っても防ぎようがない」ものとして扱われるからだ。当たり前だけど、あらゆる社会問題は人間が巻き起こすモノ。である以上、私たち一人

    論理的思考を鍛える5つの反論のパターン/「きのこVSたけのこ」論争に終止符を! - デマこい!
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