久米島の経済人は売れ筋商品の開発にも意欲的だ。泡盛の久米仙、飲用黒酢、車エビ、あわび、見た目がキャビアに似た「海ぶどう」、海底深層水によるミネラルウオーターや健康補助食品などは既に久米島ブランドが定着している。また久米島では紫金鉱がとれる。紫金鉱は青磁器の原料で中国では門外不出になっている。この紫金鉱を用いて久米島町は「青磁の里」を作ろうとしている。 久米島は東北楽天ゴールデンイーグルズのキャンプ地でもある。琉球銀行の調査では、この誘致の結果、初年の2005年度で宿泊・飲食7000万円、交通費2800万円、球場改修費2億4000万円など直接支出が計3億7600万円、波及効果が2億5400万円、合計6億3000万円の総合効果があった。さらに報道によるPR効果は宣伝費換算で27億円になる。これらも久米島の人々の知恵がもたらした収入である。 前号でも紹介したが、久米島の政治・経済エリート