千葉県は2日、同県市原市のセメント製造会社「市原エコセメント」が海に放出した排水から、1キロ・グラム当たり約1000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。 県などによると、原子力安全委員会が廃棄物処理施設の排水などについて6月に示した安全基準の14~15倍の濃度だが、罰則などの規制はない。同社は県の要請で2日、操業を停止。県は「直接の健康被害の可能性は低い」としているが、安全が確認されるまで再開させない方針。セシウムは、同社がセメント原料として県内自治体のごみ処理施設から受け入れた焼却灰に含まれていたという。