日本銀行は28日に行われた金融政策決定会合で、大量に余った2000円紙幣を処分するため、全国32か所にある日銀支店を通じ、1枚1000円で一般販売することを決定した。日銀の金庫内に死蔵されている約100兆円分の2000円札を広く流通させることで、デフレ脱却も期待できるとしている。 日銀の後白河方明総裁が30日の定例会見で発表した。後白河総裁は「現在日銀の金庫内には大量に刷ってしまった約100兆円分の2000円札が、日の目を見ることなく死蔵されている。このまま置いておくと、他の紙幣の管理の邪魔になるので、半額の1000円で販売したい」と話した。 半額で販売することで、日銀が保有する資産50兆円分の目減りが起きるが、専門家の間からは、半分の50兆円でも一度に市場に放出することで、経済的に数%程度のインフレが見込まれる、とデフレ対策の有効打として期待する声も聞かれる。また、インフレが進行すること