日本人は、排他的であるとの指摘を受けることがあります。 最近は、海外から多くの旅行者が日本を訪れるようになりましたから、日本人が外国人と接する機会が増えており、以前よりも懐が深くなってきてはいます。それでも、排他的、閉鎖的といった根本的な性格は残っており、すぐには変わることはないでしょう。 ところで、日本人は、いつからこのような性格を持つようになったのでしょうか。 坂上田村麻呂の蝦夷征伐は農業普及が目的 日本人の排他的な性格は、平安時代初期には確立されていたようです。 考古学者で歴史作家の樋口清之さんの著書「うめぼし博士の逆・日本史 4巻」では、坂上田村麻呂の蝦夷征伐は農業の普及が目的であり、大和の人々と異なる風貌や風俗を持った人々を排除したと述べられています。 農業の普及、すなわち稲作の普及は、大和の人々の価値観を東北の人々に押し付けるものでした。日本全国から広く税を徴収しようと思えば、