出典:日経クロステック、2020年10月5日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 官公庁や独立行政法人のシステム調達は一般競争入札により行われるが、新規参入者にはハードルがとてつもなく高い。それは過去に官公庁のシステムに携わった実績を問われ、それが入札の採点に大きく影響するからである。 過去に実績がないので入札に負ける→実績を作ることができない→別の入札でも実績なしで負ける、の堂々巡りになり、いつまでたっても実績を作ることなどできない。だから過去実績が豊富にある大手や既存契約のベンダーが落札することになり、実力はあっても自社実績のない会社はその大手の下請けとして入るしかない。 こうして業界の宿痾(しゅくあ)とも必要悪ともいわれる下請け構造が出来上がるのである。入札担当者の言い分としては「大切な国民の血税を使ってシステム構築をするのだから、慎重を期して経験と実
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