《特別寄稿》「日本文化は、他と比べるものがない」=日本人絶賛したレヴィ=ストロース=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子 2005年、レヴィ=ストロース(UNESCO/Michel Ravassard, via Wikimedia Commons) 人間を脅かす禍は、自らの根源を忘れてしまうこと 「日本、日本人、そしてその文化とは何ですか」。世界最大のブラジル日系移民社会で、この問いを向けられるとハタッと戸惑ってしまう。ここで生まれ育った次世代に、父祖の国の日本文化をどのように語れば違和感なく伝わるだろうか。 「一言では説明できませんね」と、しどろもどろにお茶を濁しつつも、可能な限り正確に伝えたいという気概ばかりが強くなってしまう。母国日本に居ては経験しない愛国心に似た感情が突き上げてくるが、熱い思いに駆られて持論をひけらかしては恥ずかしい。 あるいは、通り一遍の自画自賛、自文化優先主義
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