華やかなセレモニーから一夜明け、日向灘を背に走る車両。約3カ月ぶりに日常の風景が戻った =宮崎県日南市(萩原悠久人撮影) あかね色のグラデーションに染まる曙(あけぼの)の空。河口に架かる橋が、鏡のように穏やかな水面に映る。2両編成の気動車がガタンゴトンと音を立て、ゆっくりと駆け抜けていった。 南宮崎駅(宮崎市)と志布志駅(鹿児島県志布志市)を結ぶJR日南線は昭和38年に開通した。単線で全長は88・9キロ。宮崎県南東部の日南海岸沿いや、宮崎と鹿児島県境の鰐塚(わにつか)山地を約2時間半かけ縫うように走る。
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