大相撲の元大関貴ノ浪で音羽山親方の浪岡貞博(なみおか・さだひろ)さんが20日、急性心不全のため死去した。 43歳だった。日本相撲協会関係者が明らかにした。 浪岡さんは青森県三沢市出身。1987年3月の春場所で初土俵を踏んだ。94年春場所で大関に昇進し、96年初場所で初優勝を飾った。2度の大関陥落を経験しながら、幕内勝ち星647勝を挙げ、2度の優勝を果たした。2004年夏場所中に引退した。 恵まれた体をいかした懐の深い取り口で、相撲人気に沸いた90年代の「若貴ブーム」を支える人気力士の一人だった。引退後は、貴乃花部屋で後進の指導を続けていた。